娘が迷子になった日
ロストチャイルドは突然に
ついに、その時が来ました。
娘が迷子になる日が!!
その日は、娘さんと2人でズーラシアへお出かけ。
ピクニック大好きな娘さんと、ピクニックシートを敷いてのんびりランチを楽しんでいました。
〝ヤギのえさやり〟に参加しようと思っていた私は、そろそろ時間が近づいてきたので、
ピクニックシートをたたみ始めました。
その間、20秒。
たたみ終え、隣にいるはずの娘に目をやると、いない。
視野を遠くまで広げても、いない。
視野をもっと遠くまで広げて、娘さんの名前を呼んでも、いない。
これは迷子というやつだ!!
焦る気持ちを必死に抑え、まずはそばで遊んでいた3姉妹に「さっきいた女の子、どこに行ったか知らない?」と尋ねる。
「うん、気づいたらいなかった」
………(;Д;)
警備員さんに捜索を要請
私がへたに動き回らない方がいいだろうと判断し、そばにいたスタッフに迷子の旨を伝える。
すると、警備員さんを呼んでくれて、私は詳細を説明。
警備員さんいわく、「2歳児だからそう遠くへは行っていないはずです。すぐに見つかるでしょう」と。
そして、携帯番号を交換し、見つかり次第連絡を取ることに。
園内には複数の警備員さんがいて、彼らにも無線で情報共有してくれました。
動物園での迷子は日常茶飯事なのか、警備員さんは焦るでもなく、余裕の応対です。
私はその態度に救われるものの、最悪の事態を考えてしまう。
頭をかすめる最悪の事態
もしも誘拐だったら…
もしも川に落ちていたら…
もしもライオンに食べられていたら…
3つめはジョークです。
でも、誘拐の可能性はリアルに考えてしまい、
娘さんと今世で会えたのは、あの時が最後だったとしたら、どうしよう!!
もう会えないなんて思いたくない!!
そんなことになったら
死んじゃう!!!!!
まぁ、私もすぐに見つかるだろうと思っていたし、取り乱したりはしていなかったのですが、上記のような不安はありました。
私が「もしもずっと見つからなかったらどうなるんでしょうか(警察に連絡とか??!!)」と聞いたそのとき、
警備員さんの無線が鳴ったのです!
「先のレストランのあたりで、娘さんらしき女の子が保護されました」
よ、よ、よかった~~~~~~。
安堵が全身に広がりました。
動じていない娘と再会
警備員さんと100mほど先のレストランに向かうと、別の警備員さんと一緒に娘さんがいた!!
甘えん坊で泣き虫の娘さん、どれだけ泣いているだろうと思いきや、全然泣いてない!!
むしろ、ご機嫌で木の実を見せてくれるwww
どうやら、木の実を夢中になって集めていたら、100m先まで行ってしまったようです。
警備員さんに何度もお礼を言い、今度はしっかりと娘の手をつなぎました。
娘に「ママがいなくてこわくなかったの?」と聞くと、
「娘さんね、ひとりぼっちになっちゃったの。さみしかったの」と。
そして私をギュッとしてくれました。
想定外すぎる事態に処理が追いつかないのか、涙は1mmも流さなかった娘だけど、
「ママから勝手に離れると、ひとりぼっちになっちゃうんだよ」と何度も伝えたので、
少しは理解してくれたことを願います。